心理研究ノート

教育心理学系の院進学を目指す学部4年です。勉強のための研究ノートです。

2022-01-01から1年間の記事一覧

パーソナリティ障害一覧(Personality disorder)

演技性パーソナリティ障害(Histrionic personality disorder) 自己愛性パーソナリティ障害(Nursistic personality disorder) 境界性パーソナリティ障害(Boundary personality disorder) 依存性パーソナリティ障害(Dependant personality disorder) …

クライエント中心療法(Client-centered approach)

クライエント中心療法(Client-centered approach)はロジャーズが創始した心理療法です。 指示的治療から、非指示的治療へ ロジャーズが研究をしていた1940年代当初、精神分析や診断は「指示的な方法や解釈」を主としていました。 しかし、ロジャーズはそのよ…

母親の原初的没頭(primary meternal preoccupaation)

母親の原初的没頭(primary meternal preoccupaation)とは、ウィニコット(Donald W. Winnicott)によって提唱された、子を生んですぐの母親の精神状態を示した概念です。 ウィニコットは、乳児の母親は、生物学的にも心理学的にも、自分の子どもの欲求に対して…

間主観的理論(Theory of intersubjectiv)

間主観的理論(Theory of intersubjectiv) (ネットでは調べ切れないので、まだメモ段階です。こちらを読んで随時更新します。) こちらのサイトでは、 二人以上の人間(人間でなくてもよいが)において同意が成り立っていること。この状態は一般に、主観的で…

漸成説(epigenetic theory)

漸成説(epigenetic theory) 生物の発達の過程を示す理論です。 心理学辞典によると、 生物の形態や構造が、発生の過程を通じて分化することにより,漸次に形成されていくという説であり,前成説と対立する。 とされています。 ここに書いてある前成説とは…

症状代替(Symptom substitution)

症状代替(Symptom substitution)とはフロイトによって提唱された精神分析理論の一つです。 APAによると、 治療の結果、解消された症状に代わって、ある症状が発現すること。元の症状の原因である無意識の衝動や葛藤に効果的に対処していない場合に生じると…

ホールディングの環境(holding enviroment)

ホールディングの環境(holding enviroment)とは、イギリスの精神分析家 ウィニコットによって提唱された理論です。 アメリカ心理学会(American Psycoligical Association)の定義によると、 in the object relations theory of British psychoanalyst Don…

オルソンの円環モデル(Olson's Circumplex Model)

オルソンの円環モデル(Olson's Circumplex Model)とは、家族の機能を測定する尺度の一つです。名前の通りオルソンが開発しました。 この尺度では、家族の機能を3つの側面から評価します。 ①適応性(Flexibility) ②凝集性(cohesion) ③コミュニケーション…

サヴァン症候群(savant Syndrome)

サヴァン症候群(savant Syndrome)とは、自閉症をはじめとするさまざまな発達障害を持つ人が、驚くべき能力や才能を発揮する稀な疾患です。 先天性(遺伝的なもの)の場合もあれば、小児期以降、あるいは大人になってから後天的に発症する場合もあります。 …

神経症(neurosis)

神経症(neurosis)は、2022年現在、いくつかの精神精神疾患の総称とされています。 不安障害、気分障害、物質使用障害、身体表現性障害、摂食障害、人格および行動障害、統合失調症などが含まれます。 「神経症」という概念は、精神疾患の概念でよく依拠さ…

逆転移(Counter transference)

逆転移(Countertransference) クライエントが、過去に重要な他者(両親など)との間で生じさせた欲求、感情、葛藤、対人関係パターンなどを、別の者(多くの場合は治療者)に対して向ける非現実的態度を転移(transgerence)といいます。 逆転移は、クライ…

集合的無意識(Collective unconscious)

集合的無意識(Collective unconscious)は、ユングが唱えた理論です。 継承された本能的な傾向の意識的な現れであるアーキタイプの識別 (the identification of archetypes seen as conscious manifestations of inherited instinctive tendencies) や 人…

去勢不安(castration anxiety)

去勢不安(castration anxiety)はJ.フロイトが提唱した概念の一つです。 Johnstone et al.,(2010)では、 父親が自分の去勢をするのではないかという脅威を感じる、子どもの妄想。 とされています。 フロイトは、5〜6歳ごろの子どもは、異性の親に対する愛と…

フォーカシング(forcusing)

ユージン・T・ジェンドリンが提唱した、こころと体の関連の機能を用いた心理技法の一つだそうです。 国際フォーシング研究所によると 気づきや情緒的な癒しを生み出すための体験的でからだを重視する方法 日本フォーカシング協会によると 静かに、心に感じら…

器官劣等性と補償(organ inferiority and compensation)

器官劣等性と補償 器官劣等性(organ inferiority)は、アメリカ心理学会(Amerika Psycoloigy Assosiation)の定義によると 実際のもしくは想像上にて、自身の臓器の機能や構造に異常が生じているというネガティブな考えにより、自分に欠陥があると感じたり、…

アレキシサイミア(感情失認)

アレキシサイミア (Alexithymia) 自分の感情がわからないという性格特性のこと。米国の精神科医のシフネオスによって提唱されたということです。 精神的ストレスから身体に不調をきたした患者の多くに,自分の感情の理解や説明 が難しかったり,心理的なこ…

自己理解はメンタルヘルスケアに貢献するのか?

ウェルビーイングの向上だとか、メンタルヘルスの促進だとかのために、「自己分析」や「自己理解」「自己認知」が必要だと聞くことが多くなった気がします。 ちょっと前までは論理的な正しさや数学的な正しさに沿って、禁欲的に、感情をコントロールして物事…

内受容感覚と感情

感情はどうつくられるか?こんなテーマでちょっとなうで論文を読んでいたのですが、「内受容感覚」という言葉が出てきたので、 福島宏器. (2018). 身体を通して感情を知る―内受容感覚からの感情・臨床心理学―. 心理学評論, 61(3), 301-321. をもとに、簡単に…